キッズフォト出張撮影専門「キッズフォトスタジオ パステル」東京都練馬区

~子ども達の言動を熟知している元保育士が魅せる、自然光を使った子ども達のナチュナルな姿の魅力~

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子ども達の集合写真を撮影する時のカメラ設定方法

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今回のキッズフォト講座は、「子ども達の集合写真を撮影する時のカメラ設定方法」です。

3月の卒園・卒業シーズンに続き、4月は入園・入学シーズンになりますから、何らかの形で集合写真を撮られる機会も多いかと思います。
その為、集合写真の基本的な考え方を下記に記しましたので、是非、ご参考ください。

集合写真を撮影するにあたり、一般的に基準となっている設定値は、下記の通りとなります。(フイルム時代から言われていたようです。)

シャッタースピード: 1/125前後
絞り値(F値): F8以上
ISO: 800以下
レンズ焦点距離: 40mm前後
*フラッシュと三脚は、必ず使用しましょう。


で、なぜ、この設定値になるのか?という理由を、上から順番にお話しましょう。

① シャッタースピード
要は、「フラッシュ同調速度」であれば、基本的にはOKです。フラッシュ同調速度はカメラによって違いますので、詳しくは、お持ちのカメラの説明書をご参照いただくことにしまして、同調速度を超えてハイスピードシンクロで撮影してしまうと、フラッシュが届く距離が極端に短くなってしまい、被写体にしっかり当たらない可能性が出てしまうので、「シャッタースピードはフラッシュ同調速度の間で納めましょう」というのが、大きな理由になります。
ただ、シャッタースピードの下限は被写体ブレの可能性も考え、1/60までにした方が無難でしょう。
その為、わたくしは光量のある屋外は、EOS-1D系を使用していることもあり、1/250の上限で切ることもありますし、光量があまりない室内で、背景まで光を回したい場合は1/60で切ることもあります。ただ、だいたい1/200~1/100の範囲内でシャッターを切っていることが多いです。

② 絞り値(F値)
集合写真の目的は、「全員にピントを合わせる」ことです。その目的が理解できていれば、ある程度、絞って撮影しないといけないことは、分かっていただけるかと思います。
で、一応基準値はF8ですが、列数によってわたくしは使い分けております。

1列の時は F5.6~F8
2列~4列の時は F8
5列以上の時は F9~F10


1列の時は、子ども達が立っている状態なのか、座っている状態なのかにもよりますが、立っての状態ですと年齢の低い子ども達は、なかなか横1列に真っ直ぐ並ぶことは難しいこともありF8で撮ってますが、椅子に座っている状態で1列であれば、F5.6でも問題はないでしょう。・・・という理由で、F値に幅がございます。

③ ISO感度
ISO 800が上限というのは、フイルム時代から言われている上限設定値ではありますが、基本的にISO感度は低ければ低いほど良いので、高感度でも気軽に使用できる現在でも、基本上限数値として持っておきましょう。
感度をなるべく低く抑える理由は、「顔にノイズが乗らないようにする」為です。
集合写真は大人数で撮影することが多いので、自然と顔の面積が小さくなりますから、なおさら、顔にノイズが乗っかってしまうと目立ってしまいますからね。
この後のフラッシュのお話にも関わってきますが、過去に人数が多く、光量を最大にしても十分な光が当たらない時もあったので、その時は、光量が届く1250まで感度を上げて撮ったこともありました。
基準に縛られすぎて、仕上がりが暗かったら意味がないので、その際は臨機応変に、ISO 800になるべく近い数値で、落としどころとして見極めたこともありました。

④ 焦点距離
レンズの焦点距離の数値は、どこから導き出されているのかと言いますと「左右の端の歪みの回避できる値」から来ています。
理想は40mmですが、35mm~50mmの範囲であれば、全体的に歪みもなく、しっかりと全員にピントがあった綺麗な写真に仕上げることが出来るでしょう。
35mmが下限になっているのは、もちろん、歪み回避の為ではありますが、上限が50mmに設定されているは、望遠過ぎると今度は被写界深度と言いまして、基本絞り値まで絞って撮ったとしても、ピントが合って見える前後の範囲が浅くなってしまうリスクが出てしまいますから、注意しましょう。

⑤ その他(フラッシュ・三脚)
フラッシュは、必ず使用しましょう。理由としては、屋外・屋内にかかわらず、少なくとも被写体にはしっかりと明るく撮れる為です。また特典としまして、色の発色が良くなり、目にもハイライトが入り、生き生きした目にもなることから、フラッシュは必須となります。
あと、わたくしのやり方にはなりますが、フラッシュはマニュアルに設定し、基準光量は1/2に決めております。
マニュアルにする理由は、調光オートですと1枚1枚、光の当たり方がバラバラになるのを防ぐ意味合いがあり、光量を1/2にしている理由は、1/1のフル発光ですと、フラッシュに負担が大きい為です。発光管が壊れた時の修理代も結構、かかりますし・・・。
ただ、先のISO感度の部分でも触れましたが、ISOが上限の800で、1/2光量でも光が届かない時は、フル発光で撮影します。それでも光が届かない現場がたまにありましたので、その時は仕上がり重視で、フル発光の状態で光が届く感度まで上げる考え方に切り替えましょう。

三脚につきましては、シャッタースピードのお話でも触れましたが、同調速度までシャッタースピードを下げる必要性がありますので、手振れ防止の観点から、必ず使用するようにしましょう。

集合写真のカメラ設定方法につきましては以上となりますが、いかがでしたでしょうか。
次回は、集合写真を撮るにあたり、並び方やカメラ位置(高さ)のお話をしたいと思っております。
2024年03月31日 21:31

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