シャッターボタンをただ押せばよいと考えていませんか

「どうゆう写真を撮りたいのか?」
をシャッターボタンを押す前に、頭の中で考えて明確にしてから、写真を撮る必要性があることをご存じでしょうか。
でないと、何が悪くて失敗したのか?何が良くて上手く写真が撮れたのか?の理由や理屈が分からないことで、いつまで経っても狙って写真が撮ることができない為、写真が常に「運任せ」になってしまいます。
そこで、わたくしが普段シャッターボタンを押すまでに、どういった事を考えて撮っているのか?シャッターボタンを押すまでの経緯(いきさつ)を、今回のサンプル写真を一例としてお話したいと思いますので、是非、ご参考くださいませ。
① まず最初に考えることは、「光の向き」です。順光だとどうしても眩しい顔になってしまいますから、まずは逆光であることを考えます。
② 次に、逆光で撮れる場所を探します。決める時に、背景には何があるか?も合わせて確認します。
③ 場所が決まったら、その場所で、どうして欲しいかを子ども達に伝えます。(今回はもちろん、座ってもらうようにお話しをしました。)
④ どうゆう構図で撮影したいのかを、カメラの設定値も含めて考えます。
具体的には・・・
✓ 背景をどこまで何を入れたいのか、背景を見ながら上下左右前後に動いてカメラの位置を決める。壁や日陰にあたる足元は入れても仕方ないので入れない。ニーショット(膝下)にすることで、座っていることが分かる構図にする。
✓ フレア・ゴーストが出ないか。
✓ 平行に座っているけど被写体が2人の為、絞りはF4に設定し、確実に2人にピントが合うようにF2.8から1段絞る。
✓ シャッタースピードは、ある程度、動きがあっても被写体ブレしないように、1/500確保出来ているかを確認。
⑤ 子ども達に顔を向き合うように伝える。
⑥ 顔でピントを合わせて、シャッターボタンを押す。
もちろん、撮影中は楽しい雰囲気で、カメラマンも笑顔での撮影を心掛けましょう。
ポートレートは撮影技術だけでなく、相手の協力も得られないと撮れない分野でもありますからね。
無論、現場の状況や撮影ジャンルによって、全然撮り方は変わってきますから、今回の手順が全て正しいということではないですが、1つ、確かなのは、写真は基本的に「撮影者が考えたことしか写真として撮れない」ということです。ようするに「頭の中にない構図は撮れない」ということになります。
そう言った理由もあり、今回のタイトル名にさせていただきました。
偶然ではなく、狙って写真が撮れるようになると、写真ライフもより楽しくなりますので、是非、考えながら写真を撮る練習をしてみてください。わたくしも昔は、意識してやっていました。
2023年09月09日 15:12