キッズフォト出張撮影専門「キッズフォトスタジオ パステル」東京都練馬区

~子ども達の言動を熟知している元保育士が魅せる、自然光を使った子ども達のナチュナルな姿の魅力~

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幼稚園や保育園の音楽発表会で写真を綺麗に撮る方法

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今まで3回に分けまして、写真を撮る上で是非、知っておいていただきたい
「シャッタースピード」
「絞り値(F値)」
「ISO感度(いそかんど)」
の使い方や考え方などをお伝えをさせていただきましたが、今回からは場面ごとに当社が実際に幼稚園・保育園で撮影する際、カメラの設定値や撮影する際の注意点やその理由、そして、考え方なども織り交ぜながらお伝えをいたしますので、今後のお子さんの写真撮影の際に是非、ご参考にしてみてください。

2月に入りますと「発表会関連」の行事を、パパさんやママさんで写真撮影の機会があるかと思いますので、今回はその中の1つ、「音楽発表会」に焦点を当ててお話をしたいと思います。

■ その1「場所取り」
写真の良し悪しを決める一番大事な撮影場所の決め方ですが、基本的に下記の4箇所に絞られます。

① 最前列
② 左右のいずれかに立つ
③ 後方で脚立を使って立つ
④ キャットウォークを使う(設置されていて使用OKであれば)

この時、何を一番に考えて撮影場所の位置を決めているかといいますと、「観覧者の頭を避けることができる場所」を考えています。
写真の全てに誰かの後頭部がずっと写っていると、あとで写真を見てみても、あまり気持ちの良いものではないですからね。

お子さんが最前列であれば、撮影者も最前列がベスト!ですが、お子さんが2列目以降ですと前の子と被る恐れがありますので、逆に最前列はNGです。
理由は角度的に前の子と被ってしまった時、身動きが取れなくなり、全く写真が撮れなくなるリスクが十分に考えられる為です。
その為、一度場所を決めても撮影位置が調節しやすい左右や、脚立を使って後方での撮影が良いでしょう。また、ひな壇があり、その一番後ろにお子さんが居る場合も、最前列より後方で脚立に立って撮る方が、お子さんの目線もくることもありますし、最前列で座って下からのアングルより、しっかり表情も正面で捉えることができますからね。

ちなみに、市民会館などのように観覧席がひな壇になっていれば、2列目以降でも大丈夫ですが、それでも基本的に前の方はお客さんが多く、さすがに目の前に座られてしまうとやっぱり頭が入ってしまいますので、お客さんが少なくなるホール客席の真ん中以降の後方がベストでしょう。

■ その2「カメラとレンズ」
通われている園の園児数や撮影場所・発表方法にもよりますが、基本的に「運動会と同様に望遠レンズは必要」と考えて準備をされていた方が良いかと思います。

また、音楽発表会はフラッシュ撮影はNGの所が多く、特に市民会館系は100%NGという環境です。それに加えて望遠が必要となりますと、F5.6以上のレンズがほとんどかと思いますが、市民会館とかであれば光量があり、尚且つ、音楽発表会は動きもあまり無いので、シャッタースピードは1/250前後あれば十分ですから、F5.6の望遠レンズでもISO3200ぐらいで済みますので、ブレやノイズの心配もほとんどないですが、問題は園で行われる発表会です。

市民会館などは大きな照明でプロがしっかりと調節してくれていますが、園でそのようなしっかりした照明下での撮影は難しい為、ISO感度は必然的に高めの設定が必要となります。
幸いな事に、先に述べました通り音楽発表会はほとんど動きはありませんから、1/250ぐらいのシャッタースピードで固定して、露出計を見ながら若干+(プラス)に補正して明るめに撮れていれば、それでも高感度といいましても、ISOSO6400前後まで上げることが出来れば、明るめに撮れることが多いですからノイズも目立ちにくく、綺麗に仕上げることが出来ることでしょう。

ちなみにカメラですが、市民会館などはホールが広いので焦点距離を稼ぐことができる、APS-Cカメラ(キャノンの場合は、一眼レフはEOS KISS X10iやEOS 90D。ミラーレスはEOS KISS M2やEOS M6 MarkⅡなど。)が良いでしょう。
使用レンズが300mmのレンズであれば、キャノンの場合は×1.6倍になりますので、480mm相当の超望遠レンズとなりますからね。
センサーが小さいので、高感度画質は大丈夫?と心配になるかと思いますが、大丈夫!光量がありますので、ISO3200まで常用が余裕な現行のカメラであれば、少し明るめに撮ることが出来れば、画質の劣化は気にならないと思います。

対して園での撮影の場合は、光量が少なくなりますのでISO6400前後の高感度撮影に耐えられる「フルサイズ」センサーを持つカメラが良いでしょう。
センサーが大きくなり高感度耐久性が上がりますので、購入するとなりますとお値段も上がりますが・・・。(キャノンの場合は、一眼レフはEOS 5D MarkⅣやEOS 6D MarkⅡ。ミラーレスはEOS RやEOS R5など。)
レンズも70-300mmでは場合よっては足りないことも十分に考えられますので、100-400mmまであると心強いでしょう。

わたくしも音楽発表会撮影時は、カメラは基本的にフルサイズ。レンズはステージまでの距離により、70-200mm・100-400mmを使い分けています。
それでも焦点距離が足りない場合は、エクステンダー×1.4を使用して焦点距離を伸ばし、最大560mmまで対応できるようにしています。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

読んでいて「疑問点」や「もうちょっと、ここの部分を噛み砕いて教えて欲しい」などがございましたら、他の記事の内容でもOKです。ご遠慮なくお申し付けくださいませ。
2021年01月19日 22:04

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