キッズモデル講座2 ~応募用写真の撮り方~
さて、洋服が決まりましたら、いよいよ撮影に移りましょう。
応募用写真(オーディション写真)は、全身とアップの2種類1セットで必要となる場合がほとんどですので、それぞれの撮り方を伝授いたしますね。
それではますは、全身の撮り方からいきましょう。
■ 全身の撮り方
全身を撮影する時は、頭から足先まで、正しい大きさになるように撮影をしなくてはなりません。
その為、足を長く見せたいからといって下から撮影したり、しゃがむのが面倒くさいからといって、上から撮ってしまっては頭でっかちになってしまいます。
では、どの位置から撮影をすればよいのか?
それは・・・
「2m以上は離れて、身体の中心あたりとなるおへそあたりの位置の高さで撮影する」
ということです。
そうすると、頭からでも足先でも距離が均一となり、どちらかが大きくどちらかが小さくなることなく、正しい大きさで全身の撮影が出来ますし、離れて撮影することにより、広角側で発生する「歪み」も軽減できる為です。
広角を使って近くで撮影してしまうと、レンズの設計上、どうしても歪みによる影響で、画面の隅ほど伸びて写ってしまいますので気を付けましょう。
■ アップ(上半身)の撮り方
要は表情を見たいので、表情が分かる大きさで仕上げれば良いということになります。
目安としましては、バストアップまたはウエストアップになります。
アップ時のカメラの高さの位置ですが、運転免許証などの「証明写真」という扱いではないので、真正面でなくて大丈夫です。
具体的には・・・
「目の高さより多少、上から撮影する」
と良いでしょう。
理由ですが、目より下ぎみから撮影してしまうと、鼻の穴が大きく写ってしまったり、二重顎(あご)が目立ちやすく、見た目が(シルエットも)美しくなくなってしまう為です。
かといって、あまり上から撮影してしまうと、パース(手前と奥との距離感)が強くなってしまい、頭の面積が広く写ったり、必要以上に顎が小さく細くなってしまい、本来の顔の形が変わって写ってしまいますのでご注意ください。
ちなみにお子さんとの撮影距離は、全身と同様に2mぐらい離れた位置からの撮影を心掛けてください。
■ その他に気を付けたいこと
☆ 背景は「シンプル」にしましょう。あまりにもたくさんの色が使われている背景だったり、ごちゃごちゃと色んな物が置いてある場所には気を付けましょう。
☆ 意図していない撮影でない限りは、光が届いていない「暗い場所」での撮影は控えましょう。
☆ 撮影中は無論、笑顔を忘れずに!
ちなみにもし、笑顔が出来ずに悩んでいる方は、出来ないと悩んでいても憂鬱になるだけで解決もしなく、考えている時間がもったいないので、とりあえず練習しちゃいましょう!
言い方がきついかもしれませんが、一般の人であれば必要ないですが、少なくともキッズモデルを目指しているのであれば、必須のスキルです。
お家の人・お友達に相談やアドバイスをもらうのもいいでしょうし、自分にとって好きな事や面白い事などを頭に思い浮かべて、笑顔を作るやり方もあるでしょう。また、昔と違い現在でしたら、インターネットで「笑顔の作り方」などの文言(もんごん)で検索すれば、情報は幾らでも出てきますから是非、色々と試してみて自分にあった方法を模索して見つけてみてくださいね。出来ないことは出来る(武器を作る)ことへの成長のチャンスと考え、人のマネからどんどんチャレンジをし、自分だけの最高の笑顔(武器)を見つけちゃいましょう!
■ 撮影方法のまとめ
① 撮影はお子さんから2mは離れて撮影。(近すぎると、広角での撮影になってしまい歪みが生じてしまう為。)
② 全身はおへそあたりの高さ。アップは目より少し上からの高さから撮影。
③ 背景はシンプル。明るい所で撮影。
④ 撮影中は笑顔で。
次回は「現場に求められるキッズモデル」とは?についてお話をいたします。お楽しみに。
2020年01月16日 14:30