保育士からカメラマンになった理由 ~その2~
そして、もう1つの大きなきっかけは、お祭りイベント会場にて撮影をしていた時、「うちの子を、その大きなカメラで撮っていただけないでしょうか?」と突然、出演団体の保護者の方から声を掛けられまして、撮影することになったことでした。
当時は確か、EOS 30Dや40Dとかのカメラにバッテリーグリップを付けて、70-200mm F2.8のレンズを使っていたかと思いますので、一般の方から見ますと、1D系のカメラみたいに大きく立派なカメラに見えたのかもしれませんね。
もちろん当時はプロでもなんでもないので、求めている写真はきっと撮れないからお断りのつもりで、趣味で写真を撮っていることなどの旨をお伝えをしたのですが、それでも、「カメラやビデオなどを持ってくるのを忘れた上に、観覧席から少し離れた位置で演技をする為、唯一、持っている携帯ではズームが出来ないのでちっちゃくしか撮れなくて・・・。5枚や10枚ぐらいのほんの少しでもいいので、子どもの初めての舞台写真が欲しい」という事でしたので、すでに舞台に出て演技の準備中という直前の申し出で時間もなかった為、お受けしましてご姉弟がどちらにいらっしゃるのかを確認してすぐに撮影開始。
動きのある撮影でしたので、当時はものすっごく苦戦しながらも何とか撮影終了!
撮影後は、お互いの住所と名前・連絡先を交換しまして後日、セレクトデータをCD-Rに書き込みをしまして発送いたしました。
そして数週間後・・。データをお渡しをしました保護者の方から郵便物が届き、「何だろう??」と思って開けてみると、お礼のお手紙と商品券10,000円分が入っていてびっくり!!
お手紙にはものすごい感謝の言葉が綴られており、商品券については、「実際に写真を見た時、演技中の躍動感や自然な表情がとらえられた数々の写真を見て無料では申し訳ないとの気持ちになり、少しで大変恐縮ではございますが、商品券も合わせて同封させていただきました。これからも素敵な写真を頑張って撮り続けてください。」という旨も書かれており感動・・。
「わたくしの写真を手にして、喜んで笑顔になってくれる人がいる」この出来事が後押しになりまして、写真を仕事にする決意に至りました。
2019年08月06日 15:25